八月ももう終わり。弊社「fukuroyasan.jp」尾崎紙工所では、そろそろ2ヶ月先のハロウィンに向けた、ポリ袋や下げ札の製造が始まっています。
ところで、ポリ袋のプリント柄で、袋の表面全体に印刷されているものが少なく、ほとんどのものの周囲に空白があるのは何故か、不思議に思ったことがある方は居らっしゃいませんでしょうか?
これは大量生産に特化したポリ袋の製法のためです。
ポリ袋は基本的に筒状に加工してロール状にした材料(原反)をローラーに通しながらロゴなどをプリント、必要な大きさでヒートシール(熱溶着、袋の底部分などを熱で貼り合わせること)し、カットして製造します。
その際、袋(筒)の端まで印刷しようとすると、ローラーと袋の間の境目にインク漏れが起こり、思った通りに印刷できない可能性があるのです。
さて、それを防いで袋の端まで印刷するにはどうすれば良いでしょうか。方法は二つあり、一つは袋を横にする方法、もう一つは工程の一部を入れ替える方法です。
横にマチのない袋の場合、通常袋の上下に行うヒートシール(ボトムシール)を袋の横で行う(サイドシール)ことで、袋の両端いっぱいまで印刷できます。一番上の写真のかぼちゃの下にあるしま模様のポリ袋の印刷がこれにあたります。
横にマチがある袋の場合は、通常は原反の製造時にすでに作られているマチ(先ガゼット)を、印刷の後で折り畳んで作る(後ガゼット)ことで、余白をマチの部分で吸収して前面いっぱいに印刷することが可能となります。
どちらの方法も工程が複雑になるので価格は上がってしまいますが、他所とはちょっと違ったポリ袋を作ることができます。
「どうしても左右のいっぱいいっぱいまで印刷が必要!」という時には「fukuroyasan.jp」尾崎紙工所までご相談ください。ポリ袋に限らず、オーダーメイドでオリジナルの紙袋や不織布袋、タグや箱を必要とする皆さま全てをお待ちしております。(と)