先週の『ショッパーバッグ』に続き、今回も大容量のバッグのお話です。
本来なら梅雨の終わりを告げるはずの天神祭を来週にひかえたこの時期、弊社「fukuroyasan.jp」尾崎紙工所には、なぜか毎年オリジナルの大サイズのバッグを希望されるお客様からのお問い合わせが多くなります。中に入れたいものはそれぞれのお客様でもちろん違いますが、皆様に共通しているのは、大きなものを入れる大きなバッグが欲しいという一点のみ。
※バッグの大きさが分かりやすいように、画像には既製品の不織布ワイングラスホルダーを入れてみました。

色々な素材の大型バッグ

さて、オリジナルのバッグをフルオーダーで作ろうという際には、お客様それぞれにバッグに入れて運ぶものが大まかに決まっている事でしょう。
そんな中で『大きくかさばるけれどそれほど重くないもの』を運ぶ際のバッグの素材は、なんと言っても不織布が最適ではないでしょうか?
しっかりとした頑丈な生地素材とは決していえませんが、その分軽いので、大きなバッグでも重くなりません。また生地が柔らかくてゴワゴワしませんので、適当に折りたたんで保管することも可能。価格が比較的安価になるのも魅力です。

大きな不織布バッグ色々

逆に重いものを入れて運ぶのが目的という場合は、ポリ600D+PVCや、厚手のコットン生地の方が良いでしょう。生地はゴワゴワしますし、不織布よりもかさばる上に単価も上がってしまいますが、重いものを安心して運ぶことができます。

ポリ600D+PVCの大型バッグ

袋そのものの印刷にこりたいという方もいらっしゃるでしょう。そんな方には手提げ紙袋がおすすめです。あらかじめ決まった生地色しか選べず、印刷もシルクスクリーン印刷や熱転写印刷でのロゴ入れがメインになる不織布やポリ600D+PVCのバッグと違って、紙素材の場合は全面ベタ印刷やグラデーション印刷も可能。
紙を厚くしたりPPフィルムを貼ることで、袋の強度を稼ぐことも可能です。印刷の自由度ということであれば、紙はやはり優秀な素材といえるでしょう。

大型の手提げ紙袋

その他にも変わった素材としては薄くて軽いのに頑丈なタイベックや、最小ロットは少し大きくなりますが、割り布や割り布にPPフィルムを貼ったラミクロス素材なども良いかもしれません。それぞれ中に入れたいもの、どこに重点を置くかで素材は変わってきます。

ラミクロス素材のバッグ

さて、ここまで読んで「じゃあポリ袋は?」と思った方も少なからずいらっしゃると思います。ポリは大量生産向けに特化した素材で、サイズにもよりますが最小ロットが数千枚以上になることもあり、この時期大きなバッグを作りたい人にはあまり好まれないようです。ただ、大きなバッグを大量に作りたいというお客様も当然いるはずで、その場合には紙に次ぐ印刷適正や、厚みや生地色などを比較的自由に調節できることは大きなアドバンテージになるはずです。

大型のポリ素材バッグ

現在世界中で使われているバッグ素材は数多くあります。それはお客様がバッグに何を入れたい、または入れる想定か、作る上で何を重視するかによって選択された素材で、まさに適材適所。
弊社「fukuroyasan.jp」尾崎紙工所に、お問い合わせやお見積もりのご依頼をいただく際にも、よろしければ何のためのどんなバッグを作りたいのかをお教えいただけましたら、考えていたよりも更に用途に向いた素材をご提案させていただけるかもしれません。「何が何でもこの素材で作りたい!」という方以外はご念頭においていただければ幸いです。よろしくお願い致します。

おまけ
先日阪神百貨店の高知フェアで購入した田舎寿司。ゆず果汁とゴマ、刻み生姜を混ぜたシャリに野菜ネタをのせた高知の料理で、画像は蒟蒻、椎茸、茗荷、筍、りゅうきゅう(ハスイモの茎)。

土佐の田舎寿司

と、いう事で明日から私用で琉球へ行ってきます。日差しは強いし湿度は高いのだけれども、ありがたいことに気温そのものは大阪より低いんですよねぇ。