以前このblogで紹介した『ポリ袋への印刷の話』の第二弾。前回はポリ袋への印刷一般の話でしたが、今回は色のついたポリ袋へ印刷する際の注意点についてのお話です。

ポリ袋の生地色見本

世間一般にポリ袋の製作を検討する際、まずは白や透明のポリ袋に会社のロゴ等を印刷することを考えることが多いかと思います。これはもちろん生地色に印刷色が影響されることを回避したいからで、薄い生地色に濃い色の印刷を行うならともかく、濃い生地色のポリ袋への印刷では、薄い色は生地の色の影響を受けて本来の色が出なくなるから。

薄い生地色に濃い印刷
濃い生地色に白印刷

上記は濃紺の生地に白印刷を行った場合で、画像ではわかりにくいのですが、白印刷が生地の色のためにブルーグレーっぽい色になってしまっています。
これは黒生地の際にはさらに顕著に現れます。先日ご発注頂いた、黒生地に白と緑の印刷を行ったポリ袋を製作する際に、工場に製作を依頼した刷り色の見本がこちら。

黒生地ポリ袋への刷り色見本

黒生地の上に印刷すると、白はグレーに、緑はダークグレーになってしまいます。さて、ではなぜ中央の緑はちゃんと緑色なのかというと、白の印刷を行った上に緑のインクを載せているから。製版の際に、緑色を印刷する個所にあらかじめ白色を印刷することで、緑色の発色は黒生地の上にじかに印刷するよりも格段に良くなるのがわかると思います。

他にも生地色の影響を受けにくい色、例えば銀色などで印刷する事も発色面では有利です。

銀色印刷のポリ袋

薄い印刷色を綺麗に出す事が大切な場合は、白や透明の生地に印刷する事が基本になりますが、こちらも以前の記事『生地色と印刷色の話』でも書いたように、生地色と印刷色の取り合わせはその袋のイメージを形作るものです。できる限りお客様のご希望に合わせた製品を作り出すべく、「fukuroyasan.jp」尾崎紙工所では真摯に対応させて頂きますので、お気軽にお見積もりのご依頼やお問い合わせをお願い致します。

色々なポリ袋の製作事例

もちろんポリ袋以外でも不織布バッグ手提げ紙袋コットンバッグポリエステル生地のエコバッグ透明PVC製の物などのバッグ類をはじめ、様々な素材の宅配袋など手提げではない袋類や、下げ札や名刺、封筒などの紙製品、シールやラベル、首からかけるグラスホルダーグラスストラップエプロン、その他のノベルティグッズなど、尾崎紙工所では様々な製品をお客様のご依頼で製作しております。「こんなものは作れないか?」や「このような感じのものを作りたいのですが」など、お気軽にお声がけください。よろしくお願い致します。

おまけ
以前から私用ではなるべく小さなスマホと、8インチのタブレットを持ち歩くスタイルで生活しています。ところが某中国企業がアメリカ市場から排除されてからは、なかなか良いタブレットが発売されず、そうこうしているうちにOSが古くなって対応不能のアプリが出て来たりと、どうしたものかと困っていました。
ところがこの夏は、以前の某メーカーの製品ほどではないですが、これまで全く無かった『そこそこの』8インチタブレットが、安価に数種類発売されるという珍しい状況。気がつけば以前から使用している機種を含め、我が家に8インチタブレットばかり3機種もある状態になってしまっています。夫婦二人暮らしにスマホとタブレットがそれぞれ3台ずつ、さらにノートPCまでってのは流石に多すぎですね。

新しく購入した8インチタブレット