中国の提携工場からは問い合わせにも全く回答がないのに比べ、大阪の街中では中国語の会話がいつにも増して賑やかになった、国慶節のお休みまっただなかです。
さて今回はタイトルの通り、最近新たに使用可能になった生地素材を2点紹介します。

新たな素材生地2種

まず1点目はポリ袋の新素材。これまで通常のバイオマスポリ袋以外に、ペットボトル再生原料や米ぬか入りのバイオマスポリ袋や、『P-Life』を添加した生分解性のポリ袋再生ポリ入りのものなど、いろいろとこちらのblogで紹介させて頂きましたが、今回紹介のポリ袋素材は、ポリエステル(PET)製使用済み漁網を再利用して作成される『リペッツFN』です。

PET漁網再生ポリ袋

破損したり寿命が切れ、これまで廃棄されてきた漁網を回収・洗浄してペレットに戻し、そこから再びポリ袋へと再生されるため、いろいろな魚網の色が混じってしまうことで、生地色としてはグレーになってしまいますが、廃棄される漁網を削減できるだけでなく、新たな原料使用量の削減やCO2の削減につながることで環境保全に貢献する生地原料です。もちろん以前紹介したペットボトルリサイクルのリペッツパックと同様、PET素材を30%使用することで通常のポリ袋よりもガスバリア性が高く、匂いが漏れにくくなるのも特徴。海を守る一助にもなる素材です。

もう一点の生地素材は『ポリエステルサテン生地』。

ポリエステルサテン生地の巾着

シルクサテンと同様の光沢を持ちながら、シルクサテンと違って洗濯もできますし、シワも出にくく取り扱いは格段に楽になります。さらに不織布よりも生地のキメが細かいので、シルクスクリーン印刷でも不織布より繊細な印刷が可能。QRコードの印刷などでも、不織布よりもかなり小さいサイズでの印刷でも読み取り可能になります。

今回紹介の生地素材2種類は単なる素材ですので、ご紹介の形状以外でももちろん製作は可能。PET漁網再生ポリでしたら画像の小判抜き平袋だけでなく、片ナップショルダーポリ宅配袋レジ袋形状にすることも可能ですし、ポリエステルサテン生地でしたら、持ち手付きの手提げ袋を作るのも高級感があっても良いかもしれません。担当者としては、不織布ワイングラスホルダーを使うイベントなどで、VIP用にポリエステルサテン生地に変更して作るのもアリかも、などと想像がふくらみます。

これらの生地で作ってみたい製品を思いついた方は、ぜひお気軽に「fukuroyasan.jp」尾崎紙工所までお問い合わせをお願いします。お客様のアイデアを活かした製品がこの世に生まれることを楽しみにしています。

おまけ
先月沖縄旅行から帰った祝日の月曜、自宅近くの公園で屋外イベントが開催されていました。イベントは最終日でしたが盛況で、旅行帰りで疲れていなければ参加したいと思うほどでしたが、何しろ暑い。

近所の公園でのイベント

この夏は沖縄の方がよほど気温が低かったのがよくわかります。何せ石垣島の9月の最高気温が34.5度で、2013年以降最高になったと新聞朝刊の一面に載るんですよ。いやはや。

石垣島の最高気温!